青春の情熱 夏の大会の軌跡(10)

2025年7月7日
    舞阪中・聖隷クリストファー中・西遠中の3校合同チームは、
    浜名中を相手に、ひとつひとつのプレーが、いっそう輝きを増していきました。
     
    生徒たちは、今、”奇跡”を演じていました。

    それは、学校が違っていても、住む場所が離れていても、
    バスケットボールを通して、心を通わせることができるということです。

    また、たとえ練習する時間は少なくても、いつも一緒にいることができなくても、
    楽しみながら、チームプレーができるということです。

    その”奇跡”を可能にしたのは、
    自分は自分に任されたプレーを確実に行う、という”責任感”ではないかと思います。

    「自分がボールを運ぶから、あなたは前へ走ってほしい」
    「自分が相手を引き付けるから、あなたがシュートを決めてほしい」

    それぞれが自分の役割を自覚し、それをやり遂げる時、
    単なる人数の集合ではなく、間違いなくひとつの”チーム”が出来上がっていました。
    初戦の浜名中との試合を62ー33でものにしたあと、
    第2戦も篠原中を相手に59ー30で勝利しました。

    第3戦は17ー72で開誠館中に、
    第4戦は延長戦まで粘るも45-51で南陽中に、それぞれ敗れました。

    残念ながら予選リーグで敗退はしましたが、
    戦績は2勝2敗と、健闘が光った夏の大会でした。
     
    ひるがえって世界を見渡せば、
    同じ人間でありながら、分かり合うことができずに諍いや争いが起きています。

    そのような悲しい現実の中にあって、
    生徒たちはたとえ学校が違っても、同じチームの仲間として最後まで協力し合うことができました。

    生徒たちよ。
    君たちは多様な人たちと分かり合いつながり合う、世界の希望となってほしい。
    そんなことを考えながら、試合を見つめていました。

    頑張れ!女子バスケットボール部!
    頑張れ!未来を照らす希望たち!(文責:教頭)