青春の情熱 夏の大会の軌跡(5)

2025年6月27日
    女子バレーボール部は、予選リーグの初戦、南陽中から第1セットを先取しました。

    続く第2セット、序盤からペースをつかんだのは南陽中でした。
    それでも、舞阪中は好レシーブやスパイクで反撃し、互いに譲らぬ展開となりました。

    得点をするたびに、選手が、顧問が、そして応援の保護者が歓声をあげ、
    会場はさらにヒートアップしていくのが分かりました。
    上手くなった。
    本当に強くなった。

    生徒たちのプレーを見ていて、素直にそう感じました。

    私は、生徒たちが1年生の時や2年生の時にも、試合を見たことがあります。
    そのときに比べ、はるかに自信をもって、はるかに堂々とプレーをしていました。

    きっと、ひとつのプレーを自分のものにするために、
    何度も何度も練習を繰り返し、そうして自信をつけてきたのだろうと思いました。
    バレーは残酷です。

    どんなに点数を重ねてムードが良くなったとしても、
    次の瞬間には不意に失点し、そこから連続失点を喫することもあります。

    野球では、攻撃の回では、失点することはありません。
    サッカーでは、相手陣内に攻め入っていれば、とりあえずすぐに失点することはありません。

    ところが、バレーでは、ひとつのプレーのミスが、そのまま失点に直結するのです。
    それが、バレーの面白さであるし、同時に怖さでもあると思います。

    舞阪中は、連続得点をして差を詰めていこうとした直後、
    連続失点を喫して、逆に差を広げられる、という展開になりました。

    第2セットは13-25で、南陽中が取り返しました。
    セット数は1-1の同点となり、勝負を決する最終セットが始まろうとしていました。(文責:教頭)