努力する ”クセ” をつけよう

2025年6月11日
    今日は、朝から強めに雨が降りました。
    校舎から中庭を見下ろすと、池の水が増水していました。
    今日と明日の2日間は、定期テスト1です。

    登校時にすれ違う生徒の中には、アルファベットを繰り返し言葉にして暗記しようとしたり、
    生徒同士で互いに問題を出し合ったりする姿が見られました。
    どちらも、テストに向けて努力しようとする気持ちが見て取れ、ほほえましく感じました。

    テストが始まると、教室では静かな中にも緊張感が感じられました。

    問題用紙を集中して読んでいる生徒、
    解答用紙に鉛筆を走らせている生徒、
    何かを思い出そうと空中をじっと見つめている生徒など、様々でした。

    「みんな頑張れ!」と心で声援を送りながら、シャッターを切りました。
    テストは、学習した内容についてどれだけ理解できているかを知るためのものであり、
    これからのよりよい学習の仕方について考えていくためのものでもあります。

    点数がよいことに越したことはありませんが、
    それだけでは、テストの本来の意義を見失ってしまいます。

    誤解を恐れずに言うならば、
    大切なものは点数という ”結果” ではなく、努力という ”内容” だと思うのです。

    だれにでも、得手・不得手があります。
    すべてのテストで50点満点を取りたいですが、実際には取れるわけではありません。
    点数だけを尺度にすると、大切なものを見失いかねないことを心配するのです。

    たとえ苦手な教科であっても、努力できること。
    それが、生徒のこれからの長い人生を考えたうえで、大切なことではないでしょうか。
    苦手なことから逃げる ”クセ” ではなく、
    苦手なことでも挑む ”クセ” を身につけることが、必要なことだと思います。

    勉強を「やったけどできなかった」と、
    「やらなかったからできなかった」では、まったく違います。

    生徒たちよ。
    どうか、努力できる人であれ、と願います。(文責:教頭)