少年の日の思い出

2025年2月21日
    昨日までに比べ、今日は一段と寒い一日になりました。
    午後になると陽の光も見られるようになりましたが、空気は冷たいままでした。
    1年1組は国語です。
    ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」を学びました。
    これは、友達の蝶を盗み傷つけてしまったという、少年の日の苦い思い出の物語です。

    私も教科書を借りて、この作品を読みました。

    少年が犯してしまった過ちに対して、
    正直に、しかもすぐに謝罪することを勧める、母の毅然とした態度が印象に残りました。

    また、自分の罪の重大さに気付き、
    自分の収集した蝶を、一つ一つ指で押しつぶす場面には、胸がしめつけられました。
    蝶の可憐さとその存在の儚さが、苦しみや切なさをいっそう際立たせたように感じました。
    遠い異国の、それも異なる時代の物語です。
    でも、登場人物の心の動きや感情は、容易に想像することができました。

    人の感情や思いというものは、
    洋の東西を問わず、時を超えても変わらない、共通のものなのだと感じました。

    生徒たちよ。
    本に親しもう。
    よい作品をどんどん読もう。
    そして、自分自身の心を見つめる視座を持とう。(文責:教頭)