鬼退治は 「めでたし、めでたし」?

2025年1月27日
    1月の最終週は、曇り空でスタートしました。

    昼間でも太陽の光が差し込まないため、
    気温が上がらずに寒い一日でした。
    1年1組は国語です。
    返り点のついている漢詩は、どの順番に読んでいくかを学びました。

    返り点の読み方を理解することが、これからの漢詩の学習の基本になります。
    しっかりと基本をマスターしましょう。
    2年3組は道徳です。
    『桃太郎の鬼退治』について学習しました。

    ご存じの通り、この物語は、桃太郎が悪い鬼を懲らしめて終わります。
    その最後の言葉が「めでたし、めでたし」で終わっているのですが、
    はたして本当なのか?と考えたのがこの道徳でした。

    考えるきっかけは、鬼の子の「僕のお父さんは、桃太郎という奴に殺されました」という言葉です。
    立場が変わると、見方も感じ方もまったく変わってくることになります。

    だとするならば、「めでたし、めでたし」で終わるためには、
    桃太郎はいったいどうしたらよかったのかを考え、グループで話し合いました。

    「鬼がどのように宝物を集めたのか、しっかりと確認する」
    「もしも本当に悪いことをして集めたものならば、宝物をもとの人に返させる」
    「たとえ悪い鬼であっても、殺すのではなく反省をさせることが大事」
    などの意見が出されました。
    昔話というだれもが知っている素材から、物事をいろいろな角度から考える大切さを学びました。
    うわさや人の話をうのみにしたり、一面からだけ物事を考えたりすることは、時に失敗のもとになります。

    生徒たちよ。
    常に自分で確認したり、ほかの面から考えたりすることを忘れないでほしい。
    その姿勢を持ち続けることが、より大きな自分を作ることへ、つながっていくでしょう。(文責:教頭)