避難訓練

2024年12月2日
    舞阪中は海のそばにあり、灯台もすぐ近くにあります。
    冬になると、とても強い風が吹きつけます。
    屋上に上がると、いっそう風の強さを体感します。
    先週の11月27日、避難訓練を行いました。
    今年度に入ってから5回目を数えます。
    今回は抜き打ちで、休み時間に地震が発生したという設定で行いました。

    授業の始まる数分前に、突然、訓練地震発生の放送が入りました。
    廊下にいる人、移動教室へ向かっている人、教室内で歓談している人など様々でしたが、
    放送とともに訓練が始まりました。

    まず大切なことは、自分の身を守ることです。
    生徒たちは、廊下などにいる場合はその場にしゃがんで、手にもっているノートなどを頭の上に置いたり、
    机のそばにいる場合は机の下にもぐったりして、頭を守る姿勢を取りました。

    舞阪中は海のそばなので、地震後すぐに津波が襲ってくることが予想されます。
    そのため、だれかに言われる前に、自分で屋上に避難し、ライフジャケットを装着します。

    地震が止んだ放送の後、教員が生徒に指示することはしません。
    生徒自らが命を守る行動を起こし、教員は支援に徹し、逃げ遅れている生徒がいないか確認して回ります。

    屋上に避難した後、防災担当と校長から指導講評がありました。
    避難訓練終了後、生徒は教室で、もしもの時によりよい行動がとれるように訓練を振り返りました。
    「津波てんでんこ」は、三陸地方の言い伝えです。
    あまりにも大きかった東日本での悲劇を、わたしたちは決して忘れてはいけません。
    今の自分たちを守る大切な指標として、教訓をわたしたちの血肉としていかなければなりません。

    もしもの時のための備えとして、これからも避難訓練は繰り返し行っていきます。
    一回一回の内容をしっかりと振り返り、そのたびに改善を加え、
    命を守る教育を続けてまいります。(文責:教頭)