浜松市立の小中学校では、6月を「いのちを考える月間」としています。
本校においても、道徳の授業や校長講話、生徒会主催の「いのちを考える集会」などを通して
生徒に、自他とものいのちの大切さについて考える機会としています。
今日は、先週行った校長講話の様子をお伝えします。
講話に先立ち、部活動などで活躍した生徒が紹介されました。
講話では「36,792,000」という数字が提示され、
この数字は一体何だと思うかと、校長先生が問いかけるところから始まりました。
ひとしきり生徒が予想した後、校長先生から、
「これは、あなたたちが生まれてから、今までに止まることなく動いてきた心臓の、鼓動の回数です。」
と言われ、驚きの声が上がりました。
生まれてから、たくさんの動物や植物のいのちを食事としていただくことで、
今まで生きてくることができたことを振り返り、
「だからこそ、あなたの命はかけがえのないもの。大切にしてほしい。」
と、校長先生は静かに語りかけました。
その後、「頑張ってるね」「まじめだね」「おとなしいね」「個性的だね」「マイペースだね」の5つの言葉を挙げ、
他人から言われて、うれしい言葉と嫌な言葉はどれかを考えました。
周りの人と話し合ってみると、うれしいと感じる言葉も嫌だと感じる言葉も、人によって違うことに気づきました。
自分と他の人とは価値観が違うことを実際に体験し、
だからこそ、自分の思いを丁寧に説明したり、相手の思いをしっかりと確認したりすることの大切さを理解しました。
自分も、他人も、どちらも大切ないのち。
生徒たちよ。自他とものいのちを大切にできる人になってほしいと願います。(文責:教頭)