体育大会練習、始まる

2025年10月14日
     今日から、体育大会の練習が始まります。ブログ担当は昼から出張で不在。つまり、初日の熱気も汗も、実際には見ていません。けれど、どこか感じる全校の期待感と、生徒や先生方が天候や運動場の様子を気にする雰囲気だけで、胸が熱くなりました。

     本年度の体育大会Break the Limit!!―限界を超え 仲間と燃えろ―は、10/28火(予備日31金)。
     学年別の学級対抗「学年種目」「長縄」「リレー」で学年総合優勝・縦割総合優勝を競い、縦割対抗「ダンスパフォーマンス」は別枠で最優秀賞が与えられます。体育大会5冠(学年種目・長縄・学年優勝・縦割優勝・ダンス)を狙うクラスもあるようです。
     縦割の存在は、学年の垣根を超えた協力と絆を育む大切な舞台。3年生にとっては最後の行事であり、行事と受験勉強の間に立ちながら、夏休みから少しずつ積み重ねてきた努力の集大成でもあります。

     今、どの学級も同じ悩みを抱えています。
     「長縄を獲りたい!学年種目も獲りたい!ダンスパフォーマンスも獲りたい!全部獲りたい!でも練習時間は限られている…どうする?」――そんな声があちこちで聞こえてきます。意見が割れ、空気が重くなる瞬間もある。それでも、誰かの言葉や笑顔で少しずつ前に進む。どのクラスにも、小さなドラマがあります。

     長縄は、究極の団体競技です。全員で連続して跳び続ける回数を競う――言葉にすれば単純ですが、実際はそう簡単ではありません。緊張で身体がこわばる瞬間もあれば、ミスが不安を呼ぶ空気が生まれそうになることもある。けれど、それを乗り越えていくのは、仲間を信じようとする気持ち。リーダーや担任は、声かけや視線の合図、少しの配置調整で、仲間の心をつないでいきます。

     リーダーと担任の奮闘は、もしかしたら合唱コンのとき以上かもしれません。
     ルールの確認、体調の見守り、タイムスケジュールの調整。縦割チーム同士の呼吸を合わせること。誰にも気づかれない努力の積み重ね。報われないかもしれないし、うまくいかないかもしれない。けれど、そのひとつひとつが、生徒の頑張りと成長を支えています。
     生徒たちも、先生方も、今日も挑み、悩み、また挑みます。支え、励まし、背中を押すのも、また生徒たちであり、先生方でもあります。そんな繰り返しが、この体育大会を特別なものにしていくのです。
     合唱コンで感じた「成果と課題と悔しさ」を胸に、縦割のつながりを感じながら、全員が挑み続けます。

     その光景を見ていれば、きっと誰もが、同じように胸を熱くしたことでしょう。
     体育大会へ向けた挑戦が、本格的に始まります。


    「報われない努力だったかもしれないけど、うまくいかなかったことしかないかもしれないけど、でも一生懸命、これ以上ないくらい頑張りました」
     ――羽生結弦(フィギュアスケート五輪金メダリスト)4回転アクセル挑戦、世界初認定、転倒の後で