夏休み期間中は、先生方から生徒の皆さんへ
暑中見舞い(残暑見舞い)として、
メッセージをお届けします
今回の担当は、1年担当のA先生です
暑中見舞い(残暑見舞い)として、
メッセージをお届けします

今回の担当は、1年担当のA先生です


残暑厳しい折から、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。
今、NHKの朝ドラで「あんぱん」が放映されているのを知っていますね。主人公のやなせたかしさんは、アニメ「アンパンマン」の作者としても有名ですが、童謡「手のひらを太陽に」の作詞者としても有名な方です。その歌詞に「ミミズだってオケラだってアメンボだってみんなみんな生きているんだ友達なんだ」というフレーズがあります。自ら戦争を体験し、この世から命の奪い合いや全ての争いごとを無くそうとするやなせさんの優しさと強さ(アンパンマンの歌の「愛と勇気」)がこの歌を作らせたのだと思います。
全ての動物には神経があります。それは、自分の命を守るためだけでなく、仲間の命を守るためにもあるのだと、私は考えます。痛みや苦しみから我が身をかばうと共に、相手の痛みや苦しみを思いやるために神経があると思うからです。つまり、神経が「思いやり」を育み、「思いやり」が戦争やいじめを抑止しているのではないでしょうか。原爆記念日に広島県知事が「核抑止力は核兵器の保持ではない」と述べましたが、その言葉の意味するところは、「思いやり」なのだと思います。多くの動物は神経を自分と仲間に使っていますが、人間だけは同族に限らず全ての生き物に対する「思いやり」にまで発展させているのです。だからこそ、人間には全ての生き物を守る使命があると、やなせさんは訴えているような気がします。
しかし、私たちはその使命を忘れてしまいがちです。なぜなら、人間は食物連鎖の頂点に立ち、他の生き物の命を奪わなければ生きていけないからです。また、人間は資本主義経済の世の中で生産と破壊を繰り返し、地球環境を悪化させなければ生きていけないからです。でも、この流れにブレーキをかける言葉があります。それは、「いただきます」です。命を与えてくれた生き物や食卓に運んでくれた多くの方々への感謝だということは教わったと思います。もう少し深く考えると、それは奪った命を乗り越えて生きる覚悟と謝罪、天に召された生き物への冥福を祈る言葉です。決して奢(おご)らず、謙虚に誠実に生きる誓いとも言えるでしょう。
私たち人間は、そんな言葉を毎日三度も口にしながら、人間のせいで今日もどこかで戦争やいじめが起きています。「思いやり」の無い人のことを「無神経」と呼ぶのは、自分の痛みが分からない人に、人の痛みは分からないという意味なのでしょう。そんな人になってはいけません。自分の言動で人が傷つく前に、自分がそうされたらどう思うかを考えられるようになりたいですね。「思いやり」の対義語は無慈悲ではなく「無神経」、「自分勝手」だと私は思っています。
2学期の初めに、宿題をやって持って来ることも大切ですが、「思いやり」のある優しい心を決して忘れないで持参してください。
今、NHKの朝ドラで「あんぱん」が放映されているのを知っていますね。主人公のやなせたかしさんは、アニメ「アンパンマン」の作者としても有名ですが、童謡「手のひらを太陽に」の作詞者としても有名な方です。その歌詞に「ミミズだってオケラだってアメンボだってみんなみんな生きているんだ友達なんだ」というフレーズがあります。自ら戦争を体験し、この世から命の奪い合いや全ての争いごとを無くそうとするやなせさんの優しさと強さ(アンパンマンの歌の「愛と勇気」)がこの歌を作らせたのだと思います。
全ての動物には神経があります。それは、自分の命を守るためだけでなく、仲間の命を守るためにもあるのだと、私は考えます。痛みや苦しみから我が身をかばうと共に、相手の痛みや苦しみを思いやるために神経があると思うからです。つまり、神経が「思いやり」を育み、「思いやり」が戦争やいじめを抑止しているのではないでしょうか。原爆記念日に広島県知事が「核抑止力は核兵器の保持ではない」と述べましたが、その言葉の意味するところは、「思いやり」なのだと思います。多くの動物は神経を自分と仲間に使っていますが、人間だけは同族に限らず全ての生き物に対する「思いやり」にまで発展させているのです。だからこそ、人間には全ての生き物を守る使命があると、やなせさんは訴えているような気がします。
しかし、私たちはその使命を忘れてしまいがちです。なぜなら、人間は食物連鎖の頂点に立ち、他の生き物の命を奪わなければ生きていけないからです。また、人間は資本主義経済の世の中で生産と破壊を繰り返し、地球環境を悪化させなければ生きていけないからです。でも、この流れにブレーキをかける言葉があります。それは、「いただきます」です。命を与えてくれた生き物や食卓に運んでくれた多くの方々への感謝だということは教わったと思います。もう少し深く考えると、それは奪った命を乗り越えて生きる覚悟と謝罪、天に召された生き物への冥福を祈る言葉です。決して奢(おご)らず、謙虚に誠実に生きる誓いとも言えるでしょう。
私たち人間は、そんな言葉を毎日三度も口にしながら、人間のせいで今日もどこかで戦争やいじめが起きています。「思いやり」の無い人のことを「無神経」と呼ぶのは、自分の痛みが分からない人に、人の痛みは分からないという意味なのでしょう。そんな人になってはいけません。自分の言動で人が傷つく前に、自分がそうされたらどう思うかを考えられるようになりたいですね。「思いやり」の対義語は無慈悲ではなく「無神経」、「自分勝手」だと私は思っています。
2学期の初めに、宿題をやって持って来ることも大切ですが、「思いやり」のある優しい心を決して忘れないで持参してください。

次回は3年担当のO先生です 
お楽しみに

お楽しみに
