無用の用

2025年12月9日
    幼稚園の環境は、「学芸会」から「クリスマス」に変化しています。環境づくりは無用に見えますが、環境こそが、「自発的な活動としての遊び」にとって最重要事項なのです
    朝の新たルーティーンが「なかよしタイム」です。今日も、気持ちよく晴れた空のもとで、みんなで体操をして、みんなで走りました。体がホカホカしたねsad
    マラソンの後は、お友だちと二人組を作って「ジングルベル」のダンスをしました。ペアづくりは、大人が動けばすぐにできるのに、先生たちは、黙って、じっと待っています。はたから見ると、「無用な時間」に見えますが、この時間こそが、「人との関係づくり」の意味と価値を、自ら経験を通して認知しているのです。
    子どもたちの「遊び」も、「無用の用」です。しっぽ取りをする子に声をからせて応援すること・「花屋さんになったよ」と花束を見せにくること・友達と一緒にご飯を食べることの価値を、多くの方と共有していきたいし、それができる場が幼稚園なのでしょう。幼稚園は、大人にとっても「無用の用」に気付かせてもらえる貴重な環境なのです