教室から外を眺めていたら、小さな鳥が飛んでいました。ツバメです。
約10年前は細江中の職員玄関と生徒昇降口にたくさんツバメの巣がありました。しかし、いつのころからか糞のことが話題になり、昇降口に巣ができそうになると、水で流して巣を作らせないようしていました。
最近はツバメも学習して、校舎の2階や3階に巣を作るようになりました。
よく観察すると、ツバメが作った巣にスズメが居座っていました。
スズメ
ツバメ
ところで、ツバメはなぜ、人家や人の出入りの多い所(玄関や軒下など)に巣を作り、樹木や草地に作らないのでしょうか。
ツバメが人目につきやすい所で営巣するのは、巣や卵や雛を、他の鳥の攻撃やヘビなどから守るためで、人間をガードマン代わりに利用しているためのようです。人がいつもいるところ、人の出入りが多いところでは、巣を奪うスズメや卵や雛を狙うカラスなどが近づかないことから、力の弱いツバメは人間の近くで営巣することによりその非力をカバーしていると考えられます。(川内博「四季の野鳥」より)
細中では人の手の届かない高い場所に巣を作ったため、スズメに巣を奪われところもあるわけです。