はままつマナー(本日の朝会「校長先生の話」より)

2011年2月7日
     人は空気を吸って生きているよね。空気の成分は理科で習ったように窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素などがあります。人間が生きるためにはこの中の酸素が必要ですね。いまここに確かに空気があり、酸素があるから生きていられるんだね。
     でも今日は理科で勉強した成分ではないけど、空気の中にどうしてもなくてはならないもののお話をします。



     ステージで今から劇をやってもらいます。場面は高校入試の面接の場面を想像して下さい。
     3年生はこれから公立高校の受験があるから切実だね。
     康之先生、西川先生は面接官で肥田先生は受験生役です。
     二つの場面をやってもらいます。



    (場面1)怖そうな顔をした面接官と向き合う受験生
    (場面2)優しそうな表情の面接官と向き合う受験生


     場面1、と2では何かが違いますね。肥田先生どうでしたか?「最初の方は堅い雰囲気で思うように話せない雰囲気でした。後の方は優しそうな雰囲気であたたかい感じがしました。」みんなはどうでしたか?どちらの面接を受けたいと思いましたか?この3人の間には空気があります。でも空気はその人の表情やその表情を創り出す心で変わってしまうんです。


     では次の劇に行きます。今は探究の時間。ショウアンドテルをやっています。後輩役の西川先生が先輩役の康之先生に自分の宝物のデジタルカメラの話を一生懸命しています。
     これも二つの場面でいきます。

    (場面1)意地悪そうな先輩に緊張しながら話をする後輩。
    (場面2)優しそう表情で後輩が話しやすいように頷きながら聞く先輩




     みんなはショウアンドテルを何十回もやっているからああそうだよなってきっと思うね。聞き手の表情や態度で話し手の話し方はずいぶん変わる。同じ空気なのに聞く人の話し手への思いやりの心で全く違う空気になってしまうね。自分はどっちの聞き方だろう。


     次はあいさつの場面だ。
     後輩が先輩にあいさつをする場面。学校の廊下でもよくあるよね。

     場面1は後輩があいさつしているのに無視して通り過ぎる先輩。
     場面2は先輩が笑顔であいさつをしている。


     ここにも同じ空気があるのに相手に対する思いやりの心で全く違う空気が流れるね。



     こういう場面は普段の生活の中にはたくさんあります。教室にも家庭にも人が人と関わるときには必ず間に空気がある。その空気をどういう空気にするのかは、その人の心が決めているんだ。
     人は誰もが思いやりの心がいっぱい詰まった空気を求めている。でも、自分は思いやりの空気を求めているけど、自分は意地悪なネガティブな空気しか出していないというのでは多分思いやりの空気を吸うことはできないと思う。まずは自分から思いやりの心を言葉や表情、しぐさ、行いとして表現できる人になりたいものです。

     思いやりの心の表現の仕方は?
     そのヒントがいっぱい詰まった本を作りました。これです。・・・「はままつマナー」 はままつ人が身につけたい思いやりの心の表現の仕方だ。
     今週中には配布されるのでしっかり読んでほしい。
     はままつマナーをぜひ庄内中から発信していきたいです