昆虫

2024年8月23日
    夏休みも終わりが近づいてきました。そして、夏ブログも終盤戦!
    今回の先生は……いつも元気でみんなの様子を気遣ってくれる井内先生です!

    夏休みは終盤です。夏休みの宿題も終盤ですか?
    あと一週間、充実した時間を過ごしてくださいね♪
     
    今日のブログは
    昆虫について。語ります。井内です。
     
     
    今、3年生の理科では生物分野の学習をしています。
    生物の生きる目的は種を存続させる、つまり子孫繁栄とされています。
     
    現在、地球上では約175万種の生物がいるとされ、哺乳類は約6000種、鳥類は約9000種存在するといわれています。そして、なんと昆虫は・・・
     
    95万種も存在するのです。
    そんな昆虫さん・・・とても不思議かつ魅力のある生物なんです。
     
    昆虫は幼虫として生まれ、成虫となり活動域を広げます。
    我が家でもカブトムシを飼育しています。彼らは幼虫からサナギ、そして成虫として地表に出てきます。土の中で幼虫は成長し、土の中でサナギになる・・・この時、体内は一度液体となり、成虫器官を形成します。
     
    私が成長するとき、一度体を溶かして・・・
    想像しただけでゾッとします。そんな怖いこと、私はできません。
    でもカブトムシはそんな危険な目に遭いながらも、立派な姿で小さな子どもたちを喜ばせているんです。
    ※みんなはカブトムシとクワガタムシどちらが好きですか?
     
    ところで、なぜそんな成長過程を辿るのでしょうか?
     
    そこには、子孫繁栄のために組まれたカブトムシならではの仕組みがあるんです。
    幼虫・サナギ時代はいわゆる弱い存在、土の中で外敵から身を守りながら成長をする。しかし、同じ場所にとどまれば、エサはなくなり、生存が難しくなります。そのため、成虫になり、外骨格(勉強したね?)をもち、外敵から身を守りながら、場所を変えてエサ場を求め、広範囲での子孫繁栄が可能にしているといわれています。
    ・・・話は変わります。部活動をしていてテニスコートを歩いていると・・・
    何やら多くの穴が!!
    これは何?わかる人はいますか?
    そうですね!
    これはセミの幼虫が穴から出てきた跡です。
    ※ちなみにセミはカメムシ目に分類される昆虫です。
    ※セミの羽化はとても神秘的です。セミが鳴き始める頃、明け方に穴がある場所に行くと、幼虫が成虫に羽化しているところに遭遇できることがあります。透明な羽、緑の体がとても美しい♪来年、見つけてください。
     
    知っての通り、セミは長い年月、幼虫として地中で成長します。そして長いと約1か月程度、地上でミンミン?シャーシャー?ツクツツボウシ?と鳴いて生活します。
     
    よく「セミは短命でかわいそうだ」という声を聞きますが、ここにもセミの考え抜かれた生存戦略があるのです。
    短期間にたくさんの成虫が生まれる、つまり結婚相手がたくさんいる状況です。子孫繁栄が効率よくできるのです。また成虫が高密度でいることで、外敵の捕食数には限りがあることから、全てのセミを食べきることはできないのです。
     
    うーん。よく考えられています。
     
    セミを見て
    「短い一生でかわいそう」と考えるのではなく、
    「よく考えられた戦略だ。すごいぞ、セミさん」と考えてください。
    ※校庭で撮影。たくさんいます。
     
     
    うーむ、セミさんもいい顔してます。
    ※真ん中の3つの赤い点も眼です
    単眼といい、光に反応する感覚器官です。
     
    入中生のみんなもいい顔で始業式を迎えてくださいね。待ってるねー