「人を育てる」

2024年8月1日
    今日の夏ブログは2年1組担任の三浦先生です!それでは、よろしくお願いします!

    みなさんこんにちは。
    パリオリンピックが盛り上がり、8月になると甲子園球場で高校野球の試合が始まりますね。
    今年はスポーツでもちきりの夏になりそうですね。

    先日読んだ、ある記事を紹介します。それは、1998年にあった、高校野球の試合でのお話です。
    (一部抜粋)1998年灼熱の甲子園球場。延長十五回を一人で投げている山口県代表・宇部商業高校2年生エースの藤田投手。きっと、炎天下の中、体力も奪われ、朦朧としていたのでしょう。
    延長15回裏 ノーアウト満塁。投球動作に入った瞬間、『ボーク』をしてしまいます。
    これが決勝点となり、宇部商業はサヨナラ負けしてしまいました。

    『ボーク』とは…投手は、ボールを投げる際にマウンド上のプレート(板)に足を乗せます。その後、投球動作に入ったら、そのまま投げきらなければなりません。それを守らなかった場合にボークとなり、打者・ランナーは次の塁に進むことが認められます。

    ランナーが三塁にいれば、進塁となり得点が入るのです。灼熱の甲子園、延長15回、2年生藤田投手のボークで相手に得点が入り、宇部商業はサヨナラ負けをしてしまいました。
    そのボークの判定に対して、一部の人たちから審判に対して、「かわいそう!」「なんで、見逃してやらないんだ!」などという言葉もあったそうです。
    でも、審判が温情で見逃したとすれば、相手チームが不利となります。
    通常、ウイニングボールは、勝利校に渡されます。審判へボールを返却しようとする藤田投手に対して、その審判は、「持っておきなさい。そして来年、また甲子園に来なさい。」と言って、ボールを受け取らなかったそうです。

    私はその時の感情に負けずに、ボークという判定を下し、仕事に徹した審判はすごいと思います。
    そして何よりもすごいのが、藤田投手がまた前を向いて頑張れるようにはからったことです。

    私もバスケットの審判をすることがありますが、試合を「裁く」のではなく、試合を通して「人を育てる」ということを忘れないようにしたいと思いました。

    毎年観ている甲子園ですが、今年は審判の方々に注目して見てみようかなと思いました。